「仕事に集中できなくて困っている」
「集中するにはどうすればいい?」
「集中力がないからミスするの?」
という方には、今回の記事をぜひ読んでいただきたいです。
以下の『仕事に集中できない3つの理由』をやめれば、今よりも確実に集中力を高めて持続させることができます。
なぜなら、5分すら集中できなかった僕がこの3つをやめたところ、最低でも毎回1時間以上は集中できるようになったからです。
加えて3つとも即改善可能なので、速効性があります。自分に当てはまっているものがないか、考えながら読んでみてくださいね。
仕事に集中できない3つの理由
1:能動的な作業がない
1つ目は「能動的な作業がない」です。
わかりやすく言い換えると『自分で考えて行う作業がない』ということ。
人はただ依頼された業務をマニュアル通りこなしているだけだったり、単調な作業を繰り返していたりするとすぐに集中力がなくなります。
理由はシンプルで、作業に飽きてしまうからですね。
ただ、仕事というのは基本的には依頼されたものをこなす単調なものがほとんどだと思います。
僕は学生の時にスーパーの品出しをするアルバイトをしていたのですが、その時の集中力の無さは本当にひどかったです。
品出しは品物を並べるだけなんで、ものすごく単調な作業なんですよ。
今だから正直に告白しますが、しょっちゅうトイレに行ってサボっていました(笑)
ただ、段々とそんな現状にやばいなと思い始めて、どうやったら仕事が楽しくなるかを考えました。
そこで「どう配置すればお客さんは商品を手に取りやすいだろう」「1時間で終わらせるにはどうすればいい?」と自問自答して、考えながら実践することに。
そうするといつもより時間が経つのが早くなって、少し楽しくなってきたんですよね。
要は自分で考えながら行う作業(=能動的な作業)を増やしたために、飽きがきにくくなって結果的に集中力が上がったのだと思います。
どんなに小さなことでもいいです。まず1個だけ、自分で何かルールを決めたりして能動的な作業を増やしましょう。
能動的な作業を考えるときは5W1Hを使うのがおすすめ。
5W1H活用法
・HOW=手段の変更
・Why=何(誰)のためにやるのか
・What=業務内容の変更
・Who=誰がやるのか
・When=いつorいつまでにやるのか
・Where=仕事を行う場所の変更
例えば日々のルーティン作業を別の誰か(Who)に頼めないか考えたり、デスクではなく会議室(Where)で作業を行ったり、といった具合です。
私は施策を考えるといった頭を使う作業が得意&好きだったので、単調なルーティンを仲間に依頼してその時間にあてるようにしました。
もちろんこれは一例ですが、とにかく思考停止をやめて自分の頭を使って仕事をするように心がけてみてください。
2:マルチタスクになっている
仕事に集中できない理由の2つ目は「マルチタスクになっている」です。
おそらく「マルチタスク=仕事を効率よくこなせる」みたいなイメージを持っている人が多いと思うので、少し意外かもしれませんね。
しかし実は、仕事をする上でマルチタスクは最悪です。
そもそも人間は、一つの作業にしか集中できません。例えば「仕事と恋人のことを同時に考えて」と言われても無理ですよね?
そしてマルチタスクは一見複数の作業を処理しているように見えますが、その都度仕事を切り替えているだけなんです。
仮に「メールと資料作りをしながら電話をしている人」がいたとしましょう。
その場合『電話→メール→資料作り→電話……』といった感じで、同時にこなしているのではなく集中する作業を切り替えているだけなんです。
仕事を切り替えるときはものすごく脳の力を使うので、すぐに集中力が切れます。
それゆえマルチタスクは最悪なんです。
ちょっと脱線しますが、人間の脳には意志力、あるいはウィルパワーと呼ばれる「意思決定をするための力」が備わっています。
このウィルパワーは一日に使える量が限られています。
マルチタスクをすると作業を切り替えるごとにウィルパワーを消費しますから、猛スピードで減っていきます。
そのため、マルチタスクをしていると夕方には集中力がなくなってくるでしょう。
おまけに人間は一つの作業にしか集中できませんから、作業効率も悪いという負の連鎖。
ちなみに複数のアプリを開いたりするのもNG。今行っている作業に関係ないものはすべて閉じましょう。
マルチタスクをやめることで、今までよりも格段に集中力がUPします。
明日からはシングルタスクを心がけて作業を行いましょう。
スマホが視界に入っている
3つ目は「スマホが視界に入っている」です。
みなさん、普段仕事をしているときにスマホはどこにありますか?
まさか机の上に置いている人はいないと思いますが、もし視界に入るところに置いているなら今すぐカバンにしまいましょう。
スマホは注意をそらす天才です。
LINEの通知、SNS、ソーシャルゲーム、気になる時事ニュース……
スマホにはあなたの時間を奪おうとする様々なコンテンツが凝縮されています。
スマホは使わなくても、見るだけで反射的にコンテンツをイメージしてしまうものです。
マルチタスクのところでも説明しましたが、一瞬でも今の作業以外に意識がそれると格段に集中力がなくなります。
ですから、スマホを視界に入れてはいけないのです。
実際に2017年の北海道大学の研究で、スマホを置いているだけで注意を損なうことが実証されています。
科学的な根拠以前に、みなさんも今までを振り返るとスマホに注意をもっていかれた経験があるかと思います。
集中力を下げたくないなら、スマホは必ず視界から外しましょう。
また余談にはなりますが、ソシャゲにハマっていたりすると余計にスマホが気になっちゃいますよね。
「新イベント始まった!」「スタミナ溜まったかな」など、僕もソシャゲに夢中だった頃はとにかく仕事に集中できませんでした。
適度に楽しむ程度なら良いですが、かつての僕のように依存しているレベルだったらちょっと考えものです。自覚がある方は、こちらの記事を読んでみてくだい。
仕事ミスをしてしまうのは集中力のせい?
最後に集中力とミスの関係について解説させてください。
僕は仕事の立場上、たくさんの部下や仲間から仕事の相談をされたり、仕事術を聞かれたりします。
その中で多くの人から、『集中力がないからミスをする→怒られる』という話を耳にします。
結論から言うと、集中力がないからミスをするのではありません。
それは「他人の目を気にしている」から、そして「作業の目的を考えていない」からです。
たとえばプレゼンテーションを想定してみます。
そのときありがちな思考としては、「うまくやらなきゃ」「できる人だと思われたい!」「ミスしたら絶対怒られるな……」あたりでしょう。
それぞれに共通しているのは、仕事じゃなくて自分や他人に目が向いていること。
だから『仕事に集中できない→ミスをする→怒られる』となるわけです。
そうではなくて、
のように、常に作業の目的を考えるのが大事。
そうすれば集中しようと思わなくても、自然と作業に集中して取り組めるようになります。
僕も学生時代にカフェでアルバイトをしていたとき、かっこよく見せようと思って何度も凡ミスをしましたし怒られました。
実は集中力なんて、個々人にそこまでの差はないんです。
集中力がある人とない人の差は、作業の目的を考えて没頭しているかどうか。
どんなに集中力が高いと言われている人でも、8時間「あ」って書き続けてと言われたら10分もしないうちに集中力が切れるでしょう(笑)
人間である以上緊張するのは誰しも当たり前なので、そこは事実として受け入れて、あとは作業の目的を考えて仕事に取り組めば必ずミスは減るはずです。
これからは集中力を言い訳にせず、自分の思考がどこに向いているのか考える癖をつけていきましょう。
まとめ:仕事に集中できないのは即改善可能です
今回は「仕事に集中できない3つの理由と改善方法」をご紹介しました。
説明した3つの理由(原因)を回避すれば、間違いなく今よりも集中力が高まりますし、どれも即実行可能です。明日から試してみてくださいね。
まとめ
■仕事に集中できない3つの理由
- 能動的な作業がない
- マルチタスクになっている
- スマホが視界に入っている
■集中力がないからミスをする?
→NO。「他人の目を気にしている」から、そして「作業の目的を考えていない」から。
集中力を改善し、みなさんが仕事で多大な成果を出せることを願っています。
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